映画『ジョーカー』を観て

評判の映画『ジョーカー』を観てきました。

3連休とあって、席はどの回も早々に埋まっていました。

ただしジョーカーとは何者か?も知らない私は、まずは『ダークナイト』で予習。

『ダークナイト』でのジョーカーはとにかく強い、何があっても進んでくる。「これでもか!」「これで最期か!」といくらヤラれてもびくともしない。最強最悪で不死身の悪役。

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そんな強く逞しく恐ろしく不死身なジョーカーのイメージをもって、その誕生となる『ジョーカー』を観に映画館に。

【映画パンフレット】ジョーカー JOKER 監督 トッド・フィリップス

『ジョーカー』役として出てきたのは、私の予想とは真逆の、華奢で心優しい青年でした。そして、徐々にまたは突発的な事件で凶暴さを増していくのかと思っていたら、とてもなだらかに、確実に心が傷んでいくのが重なってゆくのでした。

夢と現実の境目がわからないほど、心が正と負に揺れ動いていました。短いタバコを吸い、貧乏ゆすり。泣きそうな笑い声。

母親と息子の関係も悲しいものがありました。病なのか老齢のせいなのか、長年の生活が原因なのか、すべてが影響しているように感じられました。

政治と市民。市民それぞれが抱える苦悩が、なにかをきっかけに恐ろしい暴動へと発展し、理性や冷静さなど、はなから持ち合わせていないかのような暴挙に発展する。

ひとりだと大したことないのに、集団になる怖さ。踏ん張りたいと思う。

「人生は、すっと悲劇だと思っていた。でも本当は喜劇だったと気がついた。」

悲劇に疲弊して物悲しい自信なさげな踊りが、喜劇だと確信をし自信を持って堂々と軽やかに踊る。

何をしでかすかわからないジョーカーに感情移入してはいけないと思いながらも、徐々に「それでいいんだ。自信をもって!」と応援してしまう。

ジョーカーのピエロの笑顔が悲しくて心苦しい。

ずっしりと見ごたえのある映画でした。ぜひ映画館で。

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