『ひかりの魔女』をAudibleで聴き終えた

よむ・みる

『ひかりの魔女』(山本甲士・双葉文庫)を、Audibleで聴きました📚

聴き終わったあと、思わず背筋が伸びました。

こんなおばあちゃんになりたいな。

そうもう手遅れだけど、奮起させてくれる物語でした。

 

どんなお話?

書道の先生だったおばあちゃんが、息子一家と同居することになります。

語り手は、浪人中の孫息子・光一くん。

息子のお嫁さん、つまり光一くんのお母さんは、同居が正直おもしろくない。

おばあちゃんのご飯の炊き方は目からウロコで、びっくりするほど美味しいのに、素直に真似ようとしません。

わかるわぁ、そのお嫁さんの気持ちも。

 

そんなある日。

おばあちゃんが「亡くなった夫の香典のお礼に」と、昔の教え子たちのお宅を訪ねると言い出します。

電話番号がわからないから、アポなしで。

おばあちゃんを一人で外出させるわけにはいかないと、光一くんがお供をすることになるのですが……

 

孫が知っていく、おばあちゃんの正体

訪問先で聞かされる、習字の先生だった頃のおばあちゃんの話。

バスの中で、若者たち相手にさらりと繰り出す「優しいうそ」。

お供をしながら光一くんは、おばあちゃんの凄さを少しずつ知っていきます。

 

そしてこのおばあちゃん、家族が困ったときに、真価を発揮するのです。

お父さんがリストラ勧告を受けたとき。

お母さんがお惣菜屋さんで喧嘩して、パートを辞めることになったとき。

妹の孫娘が高校で停学騒ぎを起こしたとき。

そのどれもを、いい方向へ導いてしまう。

使うのは、お金でも権力でもなく、長年かけて築いてきた人とのつながりだけ

まさしく、魔女でした。

どうやって解決するのかは……ぜひ読んで(聴いて)確かめてください。

 

年をとって残るものは、結局

この物語が教えてくれたこと。

年をとっても、最後にものを言うのは人とのつながり。

それは一朝一夕にできるものではなくて、今までどう生きてきたかの集大成なのですよね。

じゃあ、もう遅いのか?

いえいえ。

集大成というなら、今日からの積み重ねだって、ちゃんと集大成に入ります。

今からでも遅くない。人事を尽くしたい。

そう思わせてくれた一冊でした。

 

ひかりおばあちゃんには、まだまだ及びませんが。

まずは美味しいご飯を炊くところから、でしょうか😊