映画『ジョーカー』を観て

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※この記事には広告リンクが含まれます。2019年に公開した記事を、読みやすく整えて再掲したものです。

評判の映画『ジョーカー』を観てきました。

3連休とあって、席はどの回も早々に埋まっていました。

ただ、ジョーカーとは何者か?も知らない私は、まずは『ダークナイト』で予習。

『ダークナイト』でのジョーカーは、とにかく強い。何があっても進んでくる。「これでもか!」「これで最期か!」と、いくらヤラれてもびくともしない。最強最悪で、不死身の悪役。

そんな強く逞しく恐ろしく不死身なジョーカーのイメージをもって、その誕生を描く『ジョーカー』を観に、映画館へ。


『ジョーカー』役として出てきたのは、私の予想とは真逆の、華奢で心優しい青年でした。

そして、徐々に、または突発的な事件で凶暴さを増していくのかと思っていたら――とてもなだらかに、確実に、心が傷んでいくのが重なってゆくのでした。

夢と現実の境目がわからないほど、心が正と負に揺れ動いていました。短いタバコを吸い、貧乏ゆすり。泣きそうな笑い声。

母親と息子の関係も、悲しいものがありました。病なのか、老齢のせいなのか、長年の生活が原因なのか。そのすべてが影響しているように感じられました。


政治と市民。市民それぞれが抱える苦悩が、なにかをきっかけに恐ろしい暴動へと発展していく。理性や冷静さなど、はなから持ち合わせていないかのような暴挙に。

ひとりだと大したことないのに、集団になると怖い。そこで踏ん張れる自分でいたい、と思いました。


「人生はずっと悲劇だと思っていた。でも本当は、喜劇だったと気がついた」

――そんな言葉が、心に残りました。

悲劇に疲弊した、物悲しく自信なさげな踊り。それが、喜劇だと確信して自信を持ち、堂々と軽やかな踊りに変わっていく。

何をしでかすかわからないジョーカーに感情移入してはいけない、と思いながらも、徐々に「それでいいんだ。自信をもって!」と応援してしまう。

ジョーカーのピエロの笑顔が、悲しくて、心苦しい。

ずっしりと見ごたえのある映画でした。ぜひ、映画館で。


作品情報

映画『ジョーカー』

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この記事は2019年11月に公開したものを、再掲にあたって読みやすく整えました。感じ方には個人差があります。