SMAPファンとしては、新しい地図の3人がそれぞれ主演した映画が、同じ年に次々と公開されたことがとてもうれしい一年でした。
- 稲垣吾郎さんは『半世界』で、仕事と家庭に揺れる人生の折り返し地点の、男の友情を静かに。
- 香取慎吾さんは『凪待ち』で、夢や希望とは逆の道を生きる男を、見事に。
- そして草なぎ剛さんは『台風家族』で、きょうだいの遺産をめぐるドタバタを、コミカルに。
公開されるのか、心配していた作品
『台風家族』は、本当に上映されるのか心配していた作品です。期間限定とはいえ、無事に公開されて本当によかった。
まとまらない4きょうだい
物語は、両親が起こしたある事件から始まります。それだけ聞くと、シリアスなお話かと思いますよね。ところがふたを開けてみると、笑いのたくさんある映画でした。
草なぎ剛さんが演じるのは、4人きょうだいの長男。その妻を尾野真千子さんが演じています。
この長男が、まったくのダメ男。いちばん上としてきょうだいをまとめるどころか、どうやって親の財産を全部自分のものにしようかと考えているのです。
そこへ歯止めをかけるのが、新井浩文さん演じる、堅実でしっかり者の次男。「自分は感情ではなく、法律で話をしている」と、いかにも冷静なふうに話すのですが、じつはちゃっかり自分の都合のいいほうへ話を進めていく。このやりとりが、なんともおかしいのです。
これぞツヨポン!
草なぎ剛さんは、シリアスな役でもしっかり演じられる方です。でもこの映画では、途中でダメ男っぷりがバレると(きょうだいなので、もともとバレているのですが)開き直って、コミカルな“ツヨポン”に変わっていきます。
カメラを前にして踊りだす場面は、まさにお得意の素顔。そうそう、これがツヨポン!と、思いきり笑わせてもらいました。
尾野真千子さんと新井浩文さんの演技には安定感があり、コミカルな草なぎ剛さんとの対比が、またいっそう面白さを引き立てていました。
笑って、ぐっときて
それでも、お父さん・お母さんとの場面には、さすがに胸にこみ上げるものがありました。
笑ったり、ぐっときたり。役者のみなさんの演技と物語に、最後まで楽しませてもらいました。
たくさんの人の努力がつまった作品
短い期間の上映でしたが、まずは公開されて、映画館で観ることができてよかった。
たくさんの人たちの努力がつまった作品です。ひとりでも多くの人の目に届けばいいなと思いました。

