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城山真一さんの『看守の流儀』を、Audibleで聴き終えました。
看守、刑務官という仕事について、私はこれまでまったく知りませんでした。塀の中で、どんな人たちが、どんな思いで働いているのか。聴き終えた今、その苦労を思いながらも、何度も胸が熱くなった一冊です。
どんなお話?
舞台は、石川県の加賀刑務所です。刑務官と受刑者たちが関わる、五つの事件が描かれる連作ミステリーです。
仮出所した模範囚の失踪、入試問題の流出、受刑者のレントゲンフィルムの消失。刑務所の中で起きる、思いもよらない謎に、刑務官たちが向き合っていきます。
知らなかった、刑務官という仕事
刑務所の中のことは、ニュースで見聞きする程度でした。刑務官の仕事といえば、受刑者を見張る人、というくらいの印象しかなかったのです。
けれど、この本を聴いて、その印象はすっかり変わりました。受刑者の毎日を見守り、問題が起きれば向き合い、そして、いつか塀の外へ戻っていく日のために力を尽くす。想像していたよりも、ずっと奥の深い仕事でした。
入っている人も、見守る人も
塀の中にいる人たちにも、一人ひとりの事情があります。そして、見守る刑務官たちも、それぞれの思いを抱えて働いています。
規則にのっとった厳しさの中に、人としての情がある。そして、受刑者が立ち直れるように、しっかりと指導に取り組む姿がある。その両方が、ていねいに描かれていました。
刑務官という仕事の大変さを感じながら、その中にある温かさに、思わず涙がこぼれる場面がいくつもありました。
ミステリーとしても、人の物語としても
五つのお話はそれぞれに謎があり、ミステリーとしても楽しめます。けれど、聴き終えて心に残ったのは、謎解きよりも、そこにいる人たちの姿でした。
おすすめに出てきたら、聴いてみる
実はこの本、自分で探して選んだわけではありません。Audibleのおすすめに出てきたので、聴いてみたのです。
本屋さんで手に取るとなると、つい自分の好きなジャンルばかり選んでしまいます。けれど、耳で聴くAudibleなら、おすすめに出てきた本を気軽に聴き始められます。そのおかげで、刑務所という、ふだんは決して見ることのない場所で働く人たちのことを知ることができました。
自分では選ばなかったかもしれない一冊が、見聞を広げてくれる。これも、気軽に聴けるAudibleならではの楽しみだと思います。
『看守の信念』もあります
城山真一さんには、同じく刑務官たちを描いた刑務所ミステリー『看守の信念』もあります。釈放前の更生プログラム中に模範囚が姿を消す事件や、刑務所の運動会の翌日に起きた集団食中毒など、刑務官たちがまた難しい事件に向き合います。『看守の流儀』が心に残った方は、こちらもどうぞ。
Audibleで聴いてみたい方へ
私はこの本を、Audibleで聴きました。Audibleには、初めての方向けの無料体験があります。無料体験の期間や料金、キャンペーンの内容は時期によって変わりますので、詳しくはAudibleの公式ページでご確認ください。
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